1972-06-09 第68回国会 衆議院 地方行政委員会 第34号
そこで、その過疎地帯の消防問題でございますが、ことしの三月消防庁長官から表彰されて、以前にも建設大臣から感謝状を受けておる富山県の上市町には婦人消防隊というのがあるのですが、これは長官の表彰も出ておるから長官御存じかと思いますが、その婦人消防隊のあるあの町の消防体制は、ことしの二月末現在で、常備消防署員が十七人、公設消防団員が二百九十三人です。
そこで、その過疎地帯の消防問題でございますが、ことしの三月消防庁長官から表彰されて、以前にも建設大臣から感謝状を受けておる富山県の上市町には婦人消防隊というのがあるのですが、これは長官の表彰も出ておるから長官御存じかと思いますが、その婦人消防隊のあるあの町の消防体制は、ことしの二月末現在で、常備消防署員が十七人、公設消防団員が二百九十三人です。
たとえばこういうふうな例も、この間、二、三年にしたわけでありますが、それは、すでに常備消防署を持って運用をしてきたところが、政令の指定では人口要件等相当きついものですから、それにはずれてしまって、現在まで消防署を持っていなかったところのほうが先に指定をされて、現実に消防署を持って運用していたほうが落とされている、こういう実態が若干あるようです。
だからこそ常備化が必要だということになれば、人口要件にあまりウエートを置いた考え方ではなしに——それはある程度のものはもちろん置かなければいかぬと思いますけれども、その地域が、今日まで財政が豊かでないにもかかわらず、なぜ常備消防署を置いて今日までやってきたかという、そういう特殊性の探究の中からひとつ結論を出すというふうなことが必要ではないかと重ねて申し上げておきたいのです。
從來官設消防署の數は全國で百三十七ヶ所、常備消防署の數は二百三十七ヶ所でありました。制度の改正の際に、消防署の新設整備せられたものも相當ありまするので、現在消防署の數は四百を超えるものと考えております。ただ現在は消防組織法の施行後の過渡的現象といたしまして、地方財政が確立いたしておりません關係上、消防に要する經費負擔が從來通りに相成つておりまするので、地方では相當困難をいたしておると存じます。